まさにベッテルのための1週間!圧巻の内容
シンガポールのナイトレースの1週間はまさにレッドブルのベッテルのためだけのレースと言ってもいい内容だった。
金曜日までのフリー走行でも、他のマシンを0.5秒以上離す圧巻の内容だった。
ベッテルは、メルセデスが力を隠している感じがすると少しナーバスになっていた。
予選の模様
予選当日は、第一ラウンドでチームランキング中盤のチームのマシンがスーパーソフトを使うと、トップチームのミディアムのタイムを楽に越えていたため、トップチームもスーパーソフトを使わざるえない状況になっていた。
そんな中、レッドブルだけはハード側のタイヤでアタックして、見事に第一ラウンドを通過してみせた。
第二ラウンドでは、ユーズドのスーパーソフトで上位陣がアタックしてタイムを残す中、タイヤの温存に成功したレッドブルのベッテルは、新品のソフトを使用して、1秒近いタイム差をつけて楽々通過した。
ここで、またしてもキミ・ライコネンが脱落する波乱が起こった。
最終ラウンドも、ベッテルの圧勝だと誰も思った。
最初にアタックしたベッテルは、驚異的なタイムをだしたからだ。
ベッテルもレッドブルのチーム関係者も誰もがポールポジションを確信していたと思う。
しかし、第3ラウンドの終盤にコース上にラバーが乗り、とてもタイムが出やすくなった。
その時にアタックしたウエバーが、第一区間で全体ベストを記録、後続のロズベルグが第二区間で全体ベストで通過する。
ベッテルはタイヤの温存することも考えて、ラストのアタックに参加しなかったため、ピットで他のマシンの状況を見守るしかなかった。
ドキドキのベッテルだったが、ロズベルグを0.04押さえてなんとかPPを獲得することに成功した。
まさかの接戦になってビックリでした。
金沢敏明もベッテルの圧勝で終わると思っていたので、メルセデスのポテンシャルの高さを改めて感じさせられました。
アロンソは、7位といい所無しの結果に終わってしまった。
決勝レースの模様
ポールからスタートのベッテルはスタートで、ロズベルグに交わされてしまうが、1コーナーでまだタイヤが温まってなかったため、ロズベルグはベストのラインを取れなかった所を、ベッテルが抜き返す。
アロンソは7番手スタートから1コーナーで3位までジャンプアップに成功!
その後は、DRSが使用可能になる前に、安全圏に抜け出す。
後続に7秒以上離していたが、来期からチームメイトになるリカルドが単独でバリアに突っ込んでしまいセーフティーカーが導入された。
ベッテルのリードはなくなってしまった。
アロンソなど多くのマシンが、この時を利用してタイヤを交換した。
しかし上位のレッドブルとメルセデスはステイアウトを選択した。
リスタートと同時にベッテルは、もの凄いラップを刻みだす。
アロンソは、この後タイヤの交換は無いが、上位陣にはもう一度入らなくてはならないので、ピットのロスタイムの30秒を稼ぐ必要があった。
もしかしたら、もう一度ぐらいセーフティーカーが導入されるかもと思ってのステイアウトだったのかもしれない。
ベッテルは後続に毎ラップで2秒近く離す異次元の走りを披露した。
メルセデスの2台とウエバーはタイヤが厳しくなり、リードを作れないままピットに入り大きく順位を落とす。
しかしベッテルはしっかりと30秒以上リードをつくりながら、一番最後までハード側のタイヤで走って、次のタイヤ交換でスーパーソフトで走れる所まで粘った。
メルセデスとウエバーは、タイヤ交換がアロンソ達より遅かったためタイヤがフレッシュな状態だったので、次々にオーバーテイクをしていく。
表彰台が見えかけた時にウエバーに異変が起こる。
ギアボックスのトラブルらしく、チームからはショートシフトをしろと何度も言われていた。
前回も同じトラブル陥ったレッドブルだが、今回は更に深刻で、全てのギアでショートシフトしろと言われ、ウエバーは4秒以上もラップタイムが落ちてしまう。
しかしなんとか走りきろうと頑張ったが、ファイナルラップに遂にマシンを止めてしまう。
ベッテルは結局後続に30秒以上離して楽勝のゴール。
2位にアロンソ、3位には予選で失敗したライコネンが食い込んだ。
レース後のリタイヤしてマシンを止めたマーク・ウエバーがゴール後にゆっくり走っていたアロンソにピットまで乗せてもらいレギュレーション違反になり、次の韓国GPで10グリットの降格が決まった。
ベッテルの4連覇の可能性は、とてつもなく高くなったと言って良い結果に終わったシンガポールGPでした。
金沢敏明
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