ロシアのソチGPは大波乱の中ハミルトンが勝利

予選からパワーユニットの差が大きく垣間見えるレースだった。
メルセデスの2台とウィリアムズのボッタスは非常に速かったのですが、このレースではタイヤがキーポイントになっていました。

 

コースが非常にきれいな為に、タイヤの垂れがほとんど無く、熱も入りにくいので予選でも苦労するドライバーが非常に多かった。
予選でポールポジションを獲得したのは、ロズベルグだった。
2番手ハミルトンで、3番手にボッタスとメルセデス勢がトップ3を独占した。

 

 

大荒れのソチGPで大波乱

 

スタート直後ハミルトンの攻撃を受けるがなんとか我慢できたロズベルグが主導権を握るはずだった。

 

しかしスタート直後にクラッシュがあり1度目のセーフティーカーが導入されている間に異変が起こっていた。
ロズベルグの車はアクセルペダルがだんだんと上がってくるというトラブルにさらされていた。
そのためにドンドンと足がステアリングに近づいていき最後は足が当たる所までになったようで、ハミルトンや他の車に交わされてリタイヤすることになってしまった。
予選で速かっただけに非常に勿体無いレースとなってしまったのが残念でした。

 

ライコネンは3番手を獲得したが、ボッタスとベッテルに続けてオーバーテイクされる苦しい展開になった。

 

グロージャンが単独でクラッシュしてセーフティーカーが出動。
まだ序盤の11周ぐらいだったが、ここでソフトタイヤにチェンジする車がみられた。
トップの5台はステイアウトを選択した。

 

スーパーソフトの方が、10周以上の周回を重ねてもタイムが良かったという異常な現象がソチGPでは普通で、結局ハミルトンは30周近く粘れてしまった。
上位陣で一番きつかったボッタスがピットインしてから、後続のフェラーリはとばしてまずはベッテルがボッタスをオーバーカットして順位を逆転した。

 

ライコネンも頑張ったが、ボッタスには僅かにおよばなかった。
もう数周引っぱれば逆転可能だったと思うが、あまり引っぱるとベッテルも交わしてしまうことを恐れたのかもしれません。
ピットの差でチーム内でポジションが変わってしまうと何かと問題になるので、難しい判断だったとは思いますが、これが後々に大惨事を巻き起こすキッカケになってしまいます。

 

ハミルトンは快走で独走状態だったがベッテルはセーフティーカー中にピットインしたペレスを抜かなくてはいけなかった。
メルセデスPUのフォースインディアでしたがベッテルは上手くパスして2番手に復帰。

 

ボッタスはルノーPUのリカルドを交わすことができずに苦しむことになる。
それにお付き合いする形で後ろのライコネンも前に行けない。

 

ようやくタイヤが垂れてきたリカルドをボッタスが思い切ってパスに成功。
数周後にライコネンも前に出るとリカルドはマシーントラブルでリタイヤしてしまった。

 

ペレスを交わすの苦労するボッタスだったが残り2周で思い切って交わすと、その混乱に乗じてライコネンもペレスをパスした。
ファイナルラップに突入すると今度はライコネンがボッタスを交わしにかかり2台が接触してしまう。

 

ボッタスはそのままリタイヤでマシーンにダメージをかかえたライコネンをペレスとマッサが交わしていった。
レース後にライコネンには30秒のタイムが加算されるペナルティ処分となった。

 

ファイナルラップであれだけの突っ込みで勝負をするなら相手に迷惑をかけないでしっかりと止めれる自信がなくてはいけないと思うし、結果的に迷惑をかけたならしっかりと謝罪をするべきだと金沢敏明は思いますが、ライコネンはミラーをしっかりと確認しなかったりコース取りが甘かったボッタスが悪い感じの発言をしたのにはガッカリした。

 

昔のライコネンならクラッシュにならない程度でオーバーテイクできていたのかもしれないですけどね。最近のライコネンには当時ほどのキレや速さはなくなっている感じがしますね。
同じ事をやられたら凄い怒っているはずですし。

 

ペレスは地獄から天国に戻って久しぶりの3位ポディウム獲得でした。
ラスト2周で交わされて落胆していたはずですが、またポジションを戻せるなんてこんな幸運はないですね。

 

メルセデスのコンストラクターズポイントでの年間チャンピオンが早くも決まってしまいドライバーズポイントもロズベルグがリタイヤでハミルトンが優勝と大きくて点差がまた離れて、全てのタイトルが決まった感がありこれからは来シーズンへ向けたマシーン開発にベクトルが向く可能性は高そうです。

 

マクラーレンホンダの復活への糸口だけでもみつけてほしいと思います。

 

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